情報共有の価値観の違いとマネジメント手法の違いはリンクする

組織内での情報共有をどのレベルでするのかは、どのような組織でありたいか、そしてどのようなマネジメント手法を良しとするのかにリンクするな〜と最近考えていたのでそのまとめです。

オープンな情報共有とマクロマネジメント

会社のメンバーがそれぞれ目標達成するための方法を自分で考えて実行できる組織にしたいとする。

そのためにはオープンな情報共有の文化が必要。

なぜなら、手に入る情報が部署や役職によって差がある場合、その情報が手に入らない人は正しい判断ができないからだ。

逆にいうと、オープンな情報共有の文化を作れば、マネジメントは会社全体の方向性を示すこととなり、それを達成する方法は各々のチーム、個人が考えて行動していくことなる。

個人が考えて行動するためマネージャーの思った通りに行かないこともある。ただその個人に裁量があるため、意思決定のスピード、実行のスピードも速くなり、マネージャーの技量を超えた成果を出せることもできるだろう。

クローズドな情報共有とマイクロマネジメント

逆にタスクや戦略などはすべてマネージャー層が決めて、それを無駄なく早く実行できる組織にしたいとする。

その場合はオープンな情報共有の文化は必要なく、タスクの共有や進捗の共有のみでよくなる。

なぜなら、あらゆることをドキュメントに残して共有するのは手間がかかるし、すべての情報に誰もがアクセスできるようになると皆が意思決定に参加可能になるため考える時間が発生する。そうすると実行することに迷いや混乱が生まれる可能性があるからだ。

組織全体の情報を把握しているのがマネージャー層のみになるため正しい判断ができるのはマネージャーということになり、他のメンバーはその判断の実行のみ集中することができる。

それによって情報共有が必要なのはマネージャー層のみになるため情報共有するコストは下がるが、タスク決めから進捗管理や細かい判断まですべてマネージャがやらないといけないためマイクロマネジメントすることになる。

マイクロマネジメントするためマネージャー層が決めたことを確実に実行できる可能性が高まるし予期しないことが起きる心配も少ない。 ただ逆にいうと想定を超えるような成果が発生することもないといえる。

個人としては...

どちらにもメリット・デメリットあるし、その組織がどうありたいかを元にどうするべきか決めたらいいと思う。

ただ個人としては、自分の裁量が増えるような体制の方が成果は出しやすいしモチベーションが上がりやすい。 あと優秀な人(もしくは優秀だと思っている人)ほど自分で意思決定したいと思うので、マイクロマネジメントな組織で優秀な人を集めるには相当強いリーダーシップがないといけなくて、そっち方が組織の成果を高める上で、難易度が高いんじゃないかと考えてる。