chefに疲れたあなたにはItamaeがおすすめ!
chef使うのめんどくさくないですか?
私はいままでサーバーの設定を自動化するためのツールにchefを使っていました。 最初chefを使い始めた時は、いままで手作業でやっていたことがコード化・自動化できるので「お、便利ー!chef最高!」という感じだったのですが、 だんだん使っていくうちにchefが高機能が故に自分の用途としては使うのが辛くなってきました。
そもそも自分はchef soloしか使わない
chef は基本的にはchef-server - chef-client という構成で、設定を自動で行いたいサーバーに対してchef-clientをインストールします。 そして対象のサーバーの設定をコード化したrecipeを保持するchef-serverとchef-clientが通信して対象サーバーにrecipeを適応します。
このchef-serverを立てずにchef-clientだけでサーバーの設定を自動化するchef-soloという機能があり、それは自分の手元のマシンからSSH経由でchef-clientにrecipeを送信・適応させるのですが自分の場合はそもそもこれしか使っていません。
管理しているサーバーが何十台もあって常に稼働している場合はchef-serverがあって自動でrecipeを適応させる機能も価値があるかもしれないですが、自分の場合は管理対象のサーバーがそもそも多くないからです。
覚えることが多過ぎる
一つのサーバーの設定を管理するchefのレポジトリを作るためにchefだけでなくなく、コミュニティが作ったrecipeの依存管理をするBerkshelf、chef-soloを使うためのコマンドラインツールknife-soloなど、なんだかんだで必要なツールを覚えるために結構な学習コストがかかります。
最近はchef-soloではなく、chef-zeroだと言い出している
自分はそもそもchef-soloしか使っていないのに、そのchef-soloが終わりchef-zeroを使って欲しいそうです。
詳しい内容は以下のブログを参照してください。
From Solo to Zero: Migrating to Chef Client Local Mode | Chef Blog
いまからまた新しいchef-zeroとかのプラクティスを学ぶのが辛いです。。。
もっとシンプルなツールが欲しい!
chefは大規模にサーバーを管理している人にとっては学習コストに見合うメリットがあるツールなはずだけど 、自分にとってオーバースペック過ぎました。 もっと単純に、ホストマシンでコマンド実行したら対象サーバーにrecipeを適応するだけの、シンプルなツールが欲しいと思って調査し始めました。
Itamaeはシンプルで使いやすい!
ItamaeはchefのようなDSLで、 よりシンプルな機能だけを実装したツールです。
たとえば、以下のようにhttpdをインストールするrecipeを作成します。
package 'httpd' do action :install end
このrecipeを対象サーバーに適応するには以下のコマンドを実行します。
$ itamae ssh -h 192.168.10.10 -p 22 -u user -i /path/to/private_key recipe.rb
オプションが多いですが、やっていることは明白で-h で対象サーバーのホストを指定し、-pでポートを指定、-uで接続ユーザーを指定、-i で秘密鍵を指定、最後に適応させるrecipeファイルを指定します。
chefのようにnodeによって値を変えたい場合は、以下のように-jオプションで利用するjsonファイルを指定すればいいだけです。
$ itamae ssh -j node.json -h 192.168.10.10 -p 22 -u user -i /path/to/private_key recipe.rb
ちゃんと知りたい場合はGithubレポジトリのwikiを見れば、推奨されるベストプラクティスから使い方までちゃんと記載されていますし、量も少ないのですぐに使えるレベルまで学習できます。
自分のようなchefに疲れた人にとって、itamaeはchefで学んだ知識もある程度活かせ、かつ簡単に使えるベストなツールです!
さらに嬉しいのはchefは対象サーバーにruby + chefをインストールしないといけないですが、itamaeはその必要もないのです。
もし他にもchefに疲れた人がいらっしゃれば、ぜひitamaeをオススメします。