#てらだよしおまつり、沖縄開催でDocker/k8sのハッカソンを2日間行いました!

#てらだよしおまつり、沖縄開催でDocker/k8sハッカソンを2日間行いました!

2019年8月24日(土)〜2019年8月25日(日)の2日間、CODEBASEを会場にお借りして、Microsoftの寺田佳央さんを講師にDocker/k8sハッカソンを開催しました!

寺田さんは今回JavaKubernetesの関連の勉強会で全国ツアーを行うという挑戦を行っており、今回のその全国ツアーのファイナル、沖縄開催を僕がJavaKuecheとして運営させていただくことになりました。

java-kuche.doorkeeper.jp

www.protosolution.co.jp

ハッカソンで、僕が中級者チームのリードをすることに

別記事として書いているのですが、僕はこのコミュニティハッカソンの数日前に、会社で寺田さんとAzure Kubernetes Serviceのハックフェストを行っておりました。

arakaji.hatenablog.com

そこでKubernetes自体やAKSについて学びながら、このコミュニティイベントの打ち合わせもしており、そこで寺田さんから「初級者、中級者で2チームに分けてモブプロ形式で進めたいので、プロジェクターか大きなディスプレイがふたつあるとありがたい」と言われていたので、コミュニティイベントの当日は会場のスタッフと一緒にプロジェクターを2つ用意しておきました。

その時に単純な疑問として、「寺田さん一人で2つのチームのモブプロってどうやるんだろう?」と思っていたのですが...

当日になってイベントが始まり、中級者と初級者のチームに分かれて僕は中級者に入っていると、寺田さんから「ハッカソン用の資料はあるので、それに沿って中級者チームは新垣さんがリードして進めていってもらえますか? 僕は初級者チームと一緒に進めて行きますね!」とおっしゃられて急遽中級者チームのハッカソンをリードすることに!

最初は心の準備が出来ておらずうまくできるかどうか不安だったのですが、実際に資料を見ながら進めていくと数日前にやった寺田さんとのハックフェストで学んだことがしっかりと頭と体に染み付いて、思いの外うまくすすめることができました。

もちろん忘れてしまっていたことなどもいくつか有りましたが、そこは一緒にモブプロしている参加者の人と調べたり、寺田さんに助けて頂いたりすることでアウトプットと復習のサイクルがバンバン回って自分の中で理解がより深まっていきました。

ハッカソンも無事終わり、イベント参加者からも「わかりやすかった」、「面白かった」という良い感想を頂いたり、寺田さんや一緒に来ていただいたクラウドアドボケイトチームのマネージャーであるクリスティーナさんにも「ファシリテート素晴らしかった」とお褒めの言葉をたくさん頂いたので、僕自身もたくさん学べて楽しかったし、みなさんも多くを学んで楽しめた良い回に出来たのだろうと満足しています。

懇親会 〜アジャイルブロックチェーンと日本の政治とマイクロサービス〜

ハッカソン最終日の打ち合げで近くの居酒屋をお借りして懇親会を行ったのですが、個人的に面白かった話の流れがあったのでご紹介します。

会場では席が二席に分かれていて、まず僕がいる席に寺田さんが座っていて、そこでの話題はアジャイルやマイクロサービスについてでした。

いまの世界はビジネス=ソフトウェアの時代であり、そこで勝っていくにはアジャイル、DevOps、そしてその後のマイクロサービスみたいなことを理解して実践していかないといけない。 ただ、ビジネスを作る人や経営者にとってアジャイルやDevOpsみたいなワードを直接出す必要なくて、新しいバージョンのソフトウェアを速く出せるだとか変化に対応できるだとかの、今抱えている直接的な課題を解決するということだけ理解してもらえば良くて、彼らにとってはそのための手段は別に何でも良い。 たとえばバリューストリームマッピングをすべて洗い出し、そこで新しいバージョンをリリースするために工数がかかっているボトルネックを洗い出し、それをなにか手法やツールやアーキテクチャによって解決し、それによって工数がどれだけ短縮されるなどを提示するとアジャイルやDevOps、マイクロサービス、A/Bテストなど僕らがやりたいことは直ぐに実行することができるし、逆にいうとそういうメリットがないのであればやる必要もない。

のような話をしていました。

そのあと、寺田さんと一緒にイベントに来てくれたMicrosoftのクリスティーナさんが席を変わりました。

クリスティーナさんはMicrosoftでのクラウドアドボケイトチームのマネージャーという仕事のほかに、ブロックチェーンを用いたデジタルアイデンティティの証明というプロジェクトを行っており、その活動が評価されてForbesの世界に影響を与えるUnder30の30人のうちの一人として選ばれている方です。

彼女が取り組んでいるデジタルアイデンティティ証明のプロジェクトの話や、今のブロックチェーンのトレンドなどの話をしているとなぜか日本の政治についての話題に変わり、その場の誰がどの発言をしたかはもう忘れましたが

「日本の場合は、法律が作られるけど作られた法律を削除したり時代に合わせて解釈し直すみたい事が少なくて時代遅れの法律が残ってそれを守らないといけずに改善遅れるケースが多い」

「新機能を作るけど、リファクタリングやいらない機能の削除とかしてなくて肥大化しているんですね〜。これ、法律の矛盾をつくらないように新しい法律を作るのも、どんどん難しくなって法律作成のコストが上がってそう」

「法律もうまくいくかどうかわからないんだから、まず小さくリリースしてA/Bテストしたいですよね〜。」

「日本自体が大きなモノリスなアプリケーションになっているからね〜。まず都市とか県とかの単位でサービス分割して権限移譲し、そこの範囲でアジャイルPDCA回せるようにしないといけない」

「そうしたらService単位で失敗したり障害発生しても他のサービスに影響起きないようにできるから大胆に政治でもチャレンジできるね」

「でも、それぞれの都市で共通に必要な機能やコミュケーションはどうする?」

「全Serviceに必要な機能はアスペクト指向的に横断的関心をマイクロサービス基盤側が用意して各Serviceに注入できるようにする必要があるね。Istio的なものが求められる」

など、寺田さんと話していたアジャイルやDevOpsの話を日本の政治の話とつなげて、ソフトウェアエンジニアリングの発想で日本の政治をリアーキテクチャするアイディアが話されていて、面白おかしくありつつも、以外と的を得ているのではないかとおもって非常に印象的でした。

最後に

今回東京から来ていただいた寺田さんにクリスティーナさん、参加してくれた皆様、会場を提供してくれたCODEBASEさん、本当にありがとうございました!

いま僕は仕事でAzureを使っていますが、いま使っていること以上にAzureのテクノロジーを楽しみながらうまく使いこなし、世の中に大きな価値を出すプロダクト作りたいと考えていて、その一環で今後もAzureに関する勉強会などを開催していくと思います。

そのときはまた、皆様のご参加・ご協力をお願いいたします!