CXDIVE 2018: 森ビル 杉山さんと チームラボ 猪子さんのセッション「チームラボ・ボーダレスで目指した、これからの顧客体験」

お台場にオープンしたteamLab Borderlessというデジタルアート施設についてのセッションで、森ビルは「東京を世界一の都市にする」というミッションを掲げており、世界で活躍するチームラボのアート作品を東京で見れるようにすればより大きなインパクトがあるのではないかという想いと、新たなアート作品を作るためには巨大な常設施設が必要という考えがあったチームラボとのマッチングによってteamLab Borderlessは生まれたようです。

 

borderless.teamlab.art

 

コンセプト正しく理解してもらえるかでCXは変わる

この施設が出来上がって、最初に関係者に対してお披露目したときに行ったアンケートでは結構不評が多く、その理由は「経路がわからずに迷ってしまう」「作品がどこにあるのかわからない」「知り合いが見たという作品が見れない」というものだったらしい。しかし、このアート作品のコンセプトを理解してもらうために入り口に「Wander, Explore and Discover ~ さまよい 探索し 発見する」というメッセージを入れると多くの人がコンセプトを理解して不満だった点がむしろ楽しい要因となるように顧客体験が変わったそうです。

 

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アーティスト側としては意図して作ったものでも、理解してもらえないとCXとしては不満に変わることもある。ただ、正しく理解できるようなアプローチをとる同じ事象でも良いCXとなるという面白い事例でした。

 

デジタルアート x 沖縄という可能性

このセッションを聞きながら僕が個人的に考えたのはデジタルアート x 沖縄の可能性でした。

沖縄はアジアの観光地として立地的も文化的にも大きなポテンシャルがあるが、そこにテクノロジーとアートの最先端が感じられるデジタルアート作品が見られるような施設・イベントなどがあれば観光資源としての可能性が高い。

 

あと個人的な想いとして「沖縄を観光客だけでなく、クリエティブクラスがいきいきと活動できる島にしたい」というのがあり、ただ観光客が集まるだけでなくモノやコトを生み出す人たちが集まり、その人たちが作るモノでまた人が集まるというサイクルを作れたらより面白くなるんじゃないかと考えており、その意味でもデジタルアートの可能性にはとても惹かれました。

 

いまはアプリケーションエンジニアとしてしか活動できていないですが、デジタルアートという分野も覗いてみたい、挑戦してみたいと思えたセッションになりました。